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川と湧水

印刷用ページを表示する更新日:2021年8月2日更新

東久留米市は武蔵野台地のほぼ中央に位置し、標高70メートルから40メートルの比較的単調な地形で、西端の標高約70メートルの柳窪台地から東方向になだらかに傾斜しています。また市の中央を黒目川と落合川が流れ、地下水も豊富で、市内には数か所の湧水があり、毎日約10万トンの水が湧き出ています。

武蔵野台地は、12~13万年前か約6万年前まで流れていた古多摩川がつくった扇状地の上にあり、関東ローム層が厚く堆積しています。
関東ローム層にしみ込んだ雨水は地下を流れる標高50メートルあたりで湧き出しやすくなり、東久留米市の南沢湧水群も、この標高50メートル線上に位置しています。また、市内の川筋や谷地などの多くの場所から地下水が湧水となって小さな流れをつくり、やがて黒目川、落合川、立野川に流れ込みます。

なお、「落合川と南沢湧水群」は、平成20年6月、東京で唯一「平成の名水百選」に選ばれました。

 

◆東久留米の8つの川

【黒目川】(源流から都県境の神宝大橋まで6.7km、新河岸川合流まで全長17.3km)
黒目川は市内で一番長い川で一級河川です。(*1)
東久留米市の南西にある小平霊園のさいかち窪から流れ出し、柳窪緑地保全地域、久留米西団地の横を通ります。
やがて、西妻川・出水川と一緒になった黒目川は幸町一丁目付近で楊柳川と合流し、西武池袋線を横ぎり大門中学校の北側を通りスポーツセンターの先で落合川と合流して新座市に流れます。
その後黒目川は朝霞市内で新河岸川に流れ込み、やがて隅田川となって東京湾に流れていきます。

河岸には下里本邑遺跡公園や小山台遺跡公園などがあり、大昔より人々が暮らしていました。
上流部は畑作、大門地区付近の低い土地では水田などの灌漑用水として利用されてきました。

やがて昭和28年(1953年)に西武池袋線が複線化したため宅地化が進み、大型集合住宅の建設も続き、山林や農地が宅地にかわり人口も増えていきました。
そのため生活排水が川に流れ込み昭和50~60年代には都内で流れる河川のワースト10に入るような汚れた川でした。
しかし、河川の改修や市内の下水道の整備、市民と協力した清掃活動などにより平成9年からは都内でもきれいな川に認定されるようになりました。

以前より中流域にはウォーキングやお花見など市民の憩いの場となっている遊歩道が整備されていましたが、近年上流域の整備も進み、平成18年には「しんやま親水広場」が開設され、平成29年の「しんみやまえ親水こみち」開設によって、遊歩道もほぼ整備されました。

黒目川上流部は節分のころは水が枯れ、昔から地元の人たちに「年を越さない」ところから「としとらず川」と呼ばれていたそうです。(*2)


【西妻川】
白山公園から湧き出した水は、西妻川になって下里七丁目付近で黒目川に流れ込みますが、川幅は狭く用水路のような川です。
滝山団地ができる前の白山公園付近は湧水地点がわからないくらいたくさんあったことから地元の人に「かしならし」(頭なしの変化)と言われていて、白山公園内は現在でも大雨が降った後などはあちらこちらから水が湧き出しています。


【出水川】
東村山市から流れ出した出水川は下里四丁目の柳泉園組合横から東久留米市内に入り、本村小学校あたりで黒目川に流れ込みます。
出水川流域は大型集合住宅や柳泉園・東京多摩青果・卸売市場などの施設が建設され、川は排水路のようになっています。
下里五丁目の新宮橋から黒目川合流部までは暗渠になり川の上は「出水川広場」という遊歩道になり花壇などが人々の目を楽しませています。


【楊柳川】
楊柳川は八幡町二丁目の都営アパート付近を水源としていて幸町一丁目先で黒目川に合流します。
小平市に流れている小川用水の末流が滝山四丁目に入り八幡町で楊柳川につながっていたため、小平排水溝ともよばれていました。
水路は地下を流れていて見ることができません。
江戸時代、水源付近の旧前沢村には鷹狩のための尾張家の宿泊施設があり、「楊柳沢御殿」とよばれていました。


【落合川】(源流から黒目川合流点まで3.4km)
八幡町二丁目の八幡神社付近の湧き水を水源とした市内で2番目に長い川で一級河川です。
水源からの流れは中央町五丁目の弁天池の湧き水や、中央町三丁目の神明山公園内のひょうたん池の湧き水、さらに南沢三丁目で一日1万トン以上湧き出す沢頭の水を集め、南沢一丁目竹林公園の湧水(こぶし沢)、浅間町二丁目の湧水(寮の池)を集め、立野川、弁天川を合わせ神宝町一丁目で黒目川に合流します。

かつては田畑の灌漑用水として利用されてきましたが戦後流域は宅地化し、昭和41年に大きな台風被害があったため河川改修が始まりました。その後は、黒目川と同様、落合川も汚れた川でした。

現在では川沿いの遊歩道の改修や護岸の整備もすすめられ、平成9年には「落合川いこいの水辺」など川遊びができるところができ、川沿いの遊歩道ではウォーキングが楽しめるようになりました。またボランティアの清掃活動も行われ、「不動橋広場」では毎年川遊びの会も催されています。

平成17年には「南沢水辺公園」と「水生公園」が開設され、どちらも市とボランティア団体が協力して管理しています。
平成20年には「落合川と南沢湧水群」が環境省による「平成の名水百選」に東京で唯一選定されました。
平成16年の改修工事では中央町三丁目に新流路ができましたが環境保護のために旧水路を残しています。


【立野川】
南沢三丁目 (向山緑地公園付近)の湧水が水源です。樹林地の急斜面に沿って畑のそばを流れ、自由学園敷地内を通り西武線の鉄塔の下から、浅間町の住宅地の中を流れ、新落合橋で落合川に合流します。
水源の樹林地には縄文時代の向山遺跡が見つかっています。


【弁天川】
東久留米駅東口の近くから湧きだした水が、門前稲荷、浄牧院のあたりを通り大門中学校横を流れますが、ほとんど暗渠の中で見ることができません。スポーツセンター付近で落合川に合流します。
かつて水源のあった厳島神社には、湧水が豊富な弁天池といわれた池があり、水田の用水として利用されていました。


【中溝川】
 中溝川は神宝小学校付近から流れ、新座市内で黒目川に合流する川ですが、そのほとんどがコンクリートでふたをされていて見ることができません。


参考資料

  • 『東久留米市水路・河川網図』『東久留米市史』『ガイドマップ東久留米』『かんきょう東久留米』(東久留米市発行)
  • 『川の地図辞典 多摩東部編』之潮
  • 『緑と水のひろば No.84』(東京都公園協会発行) [1]
  • 『ふるさと東久留米』(東久留米市企画部広報課発行)[2]
  • 『語ろう!東久留米1』(東久留米市教育委員会発行)[3]

ほかにも「広報ひがしくるめ」などのほか新聞各紙を参考にしました。


詳しくは 以下の配布中の資料をご覧ください。

  • 「広報ひがしくるめ」にみる東久留米の川
  • 新聞にみる東久留米の川
  • 書籍にみる東久留米の川


川の長さは[1]を参考にしました。
(*1)一級河川とは河川法で維持・管理・使用の制限などに関して国の管理下にある河川。(広辞苑第7版より)
(*2)は諸説ありますが、[2][3]を参考にしました。

 

川と湧水コーナー

中央図書館では、1階に「川と湧水コーナー」を設置しています。
コーナーでは、国内の川や湧水、水など、主に環境に関する資料を収集しています。

中央図書館1階川と湧水コーナー写真

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